2024/07/08 18:00



日本文化の象徴ともいえる漢字。 その美しさや意味の深さから、多くの外国人が漢字に魅了されています。 漢字Tシャツは、日本のお土産として人気ランキングに入ることが多く、外国人の方にも人気があり大変喜ばれています。 POKの最新データに基づき、2024年版外国人の好きな漢字ランキングを発表します。 各漢字の魅力や選ばれた理由についても解説しますので、ぜひ外国人のお土産選びの際はお役立てください。


目次
【2025年最新版】外国人の好きな漢字ランキングTOP10 まとめ


1位:愛(あい)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「愛」は、温かく心を満たす感情を象徴しています。 外国人の間では、「愛」という漢字はタトゥーやアクセサリーに人気があり、その普遍的なメッセージが多くの人々の心に響いています。 またシンプルで美しい形も好まれる理由の一つです。

「愛」は、人間が持つ最も根源的な感情のひとつであり、親子愛、友情、恋愛などあらゆる関係で重要な役割を果たします。 漢字の成り立ちは諸説ありますが、一説では「心(こころ)」を意味する「心」と、「受け止める」という意味を持つ「夂(し)」、そして「後ろを振り返る」という意味を持つ「爫(つめ)」が合わさったものとされ、「心を寄せ、気にかける」ことを表しています。 中国では『論語』や『老子』にも「愛」という概念が登場し、古代から重要視されてきました。日本では『万葉集』にも「愛」の文字が記されており、古くから「大切に思う心」として親しまれています。


2位:夢(ゆめ)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「夢」は、未来への希望や目標を象徴しています。 外国人にとってポジティブなエネルギーを持っており、インスピレーションを与える存在です。 「夢を追いかける」や「夢を持つ」という意味で、多くの人がこのポジティブな意味を持つ漢字に共感し、自分のモチベーションを高めるために選んでいます。

「夢」という漢字は、「夜に見る幻覚」と「将来の希望」の二つの意味を持ちます。 古代中国では「眠っている間に現れる幻想」を指し、漢字の構造は「目(まぶた)」と「夕(日が沈む様子)」から成り立ち、眠りの中で見るイメージを表しています。 日本では平安時代の貴族たちが夢を重要視し、吉凶を占う風習がありました。『枕草子』や『源氏物語』にも夢に関する描写が多く、文化的に深い影響を持っています。現代では「夢を持つこと」がポジティブな意味で使われ、「夢を叶える」「夢中になる」などの表現が一般的です。


3位:美(び)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「美」は、美しさや芸術性を象徴しています。 外国人も日本人と同じく綺麗なものや美的センスを大切にする人々に好まれています。 ファッションやアートの分野でもよく使われ、その洗練された形が多くの人を魅了しています。

「美」は、視覚的な美しさだけでなく、精神的な美しさも含む幅広い意味を持つ漢字です。 「羊(ひつじ)」と「大(おおきい)」が組み合わさった形で、古代中国では「羊は神聖な動物であり、美しく価値のある存在」とされていました。そのため、「美」という字は「立派なもの、素晴らしいもの」を意味するようになりました。 日本では「美しい日本語」「美意識」など、文化や芸術と深く結びついています。また、「美徳」や「美学」といった言葉にも使われ、見た目の美しさだけでなく、内面の美しさをも表す言葉として広く親しまれています。


4位:平和(へいわ)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「平和」は、世界中の人々が願う普遍的な価値を表す漢字です。 日本が戦後に築き上げた平和な社会や、国際的な平和活動への貢献も象徴しています。 多くの外国人は、日本の治安の良さや平和を重んじる文化に共感し、この漢字を通じて平和への願いを表現しています。

「平和」は「穏やかで争いのない状態」を意味し、日本の国際的なアイデンティティにも関わる重要な概念です。 「平」は「平ら」「均等」を、「和」は「調和」「共生」を意味し、古代中国の儒教思想に基づいています。 日本では、平安時代に「和を尊ぶ文化」が広まり、鎌倉時代以降、武士の台頭とともに「平和を願う思想」がさらに強まりました。第二次世界大戦後、「平和」という言葉は日本国憲法にも明記され、日本が国際的に平和主義の国として知られるきっかけになりました。


5位:桜(さくら)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「桜」は、日本の象徴であり、特に春の季節に咲き誇る桜の花は多くの外国人に愛されています。 桜は短い期間で美しく咲き、その儚さが人生の美しさと儚さを象徴しています。 花見(はなみ)の風習や桜の名所を訪れることは、日本の春の風物詩として外国人にも広く知られており、この漢字は自然の美しさと季節の移り変わりを楽しむ心を表現しています。

「桜」は日本の国花の一つであり、春の象徴として愛される存在です。 「木」に「女」という構造から成り立ち、「優雅で気品のある花」を表します。 平安時代には貴族の間で花見が広まり、江戸時代には庶民の間でも「桜を愛でる文化」が定着しました。桜は儚く散る様子が「人生の無常」を象徴するとされ、多くの和歌や俳句に詠まれています。現代でも卒業や新生活など「新たな始まり」を象徴する花として、日本人の心に深く根付いています。


6位:龍(りゅう)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「龍」は、強さと威厳を象徴する神秘的な存在として多くの外国人に人気があります。 アジア全体で神聖な存在とされる龍は、力強さや保護の象徴として、また神秘的なエネルギーを持つ存在として尊ばれています。 この漢字は、パワフルでカリスマ的な魅力を持つシンボルとして、外国人の間でも広く愛されています。

「龍」は中国神話に登場する伝説の生物であり、強さや権威、神秘性の象徴とされています。 古代中国では皇帝の象徴とされ、「龍の子孫」として王族が名乗ることもありました。 日本では「竜」の字も使われ、神話や仏教の中で神聖な存在とされることが多く、龍神信仰も各地に残っています。風水では「龍は運気を上げる存在」とされ、企業のロゴやブランド名にもよく用いられます。


7位:道(みち/どう)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「道」は、哲学的な意味合いを持つ漢字であり、武道や茶道、書道などの日本の伝統的な芸道に深く関わっています。 多くの外国人は、この漢字に込められた「道を究める」という精神に感銘を受け、自分自身の成長や自己探求のシンボルとして選びます。 また「道」は旅や冒険を連想させ、新しい経験や発見を求める心を象徴しています。

「道」は単なる物理的な道だけでなく、「人生の歩み方」や「哲学」をも表す漢字です。 古代中国の思想家・老子は「道(タオ)」という概念を提唱し、万物の流れを示す普遍的な法則として考えました。 日本でも武道や茶道、華道など「道」を極める精神が重んじられています。「道を究める」「自分の道を進む」など、人生観を表す際にも使われる言葉です。


8位:祭(まつり)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「祭」は、日本の豊かな文化と伝統を象徴する漢字です。 外国人にとって、日本の祭りは色彩豊かでエネルギッシュなイベントとして強い印象を持っています。 お祭りでは、美しい衣装や伝統的な音楽、踊りが楽しめ、日本の歴史と文化に直接触れることができるため、この漢字は日本文化への敬意と魅力の象徴として人気があります。

「祭」は神への感謝や祈りを捧げる儀式を意味し、日本の文化に深く根付いています。 「祭」の字は、「肉(にく)」と「示(神に捧げる)」から成り立ち、古代の祭祀の様子を表しています。 日本全国には「祇園祭」「ねぶた祭」など数多くの祭りがあり、地域ごとに異なる伝統や特色が見られます。祭りは単なる娯楽ではなく、地域の団結や伝統の継承において重要な役割を果たしています。


9位:華(はな/か)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「華」は、美しさやエレガンス、華やかさを象徴する漢字です。 多くの外国人にとって、日本の文化や芸術に触れる際に感じる美しさや繊細さを表現しています。 また華やかな装飾や美しい風景、優雅な動作などを連想させるこの漢字は、美的センスを重視する人々に特に人気があります。

「華」は「花」を意味することもありますが、もともとは「輝かしく美しいもの」「繁栄」を表す漢字です。 古代中国では「華」は王宮や貴族の装飾を指し、「華麗」「栄華」などの言葉の由来となりました。


10位:春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)


漢字の魅力と選ばれた理由: 「春夏秋冬」は、四季の美しさと季節の移り変わりを表現する漢字です。 日本の四季折々の風景や伝統行事は、多くの外国人にとって魅力的な要素です。 それぞれの季節が持つ独特の美しさや風習を楽しむことができる日本の文化は、多くの人々にとって魅力的であり、この漢字は自然と共に生きる日本の文化や季節感を大切にする心を象徴しています。

日本は四季がはっきりしている国であり、それぞれの季節に応じた風習や文化が根付いています。「春は桜」「夏は祭り」「秋は紅葉」「冬は雪景色」といったように、四季折々の美しさが日本人の感性を豊かに育んできました


引用元:漢字書き順辞典


外国人の好きな漢字ランキングでランクインした漢字Tシャツ




まとめ


これらの漢字は、その意味や美しさだけでなく、外国人にとっても特別なメッセージを持っています。 タトゥーやアクセサリー、アート作品としてだけでなく、日常生活の中でも取り入れられ、多くの人々に愛されています。 あなたのお気に入りの漢字はランクインしていましたか?
このランキングが、外国人への日本のお土産選びのご参考になれば幸いです。