2025/01/07 13:41


「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」は、2018年14号から2024年44号まで「週刊少年ジャンプ」にて連載された、芥見下々(あくたみげげ)が描くダークファンタジーを原作とするアニメです。

物語の主人公、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、仲間たちと共に「呪霊」と呼ばれる怪物に立ち向かいます。 呪霊は人間の負の感情から生まれ、その強さは人間社会の闇を象徴するものとして描かれています。 呪術師たちは呪霊に対抗するため、呪いを呪いで払うという独特の戦闘スタイルを用います。


物語はアクションの迫力だけでなく、登場人物たちが「死の意味」「生きる理由」を問い続ける哲学的なテーマが特徴で、この深みのあるストーリー展開が多くのファンを引きつけています。 また制作を手がけたアニメスタジオMAPPAによる緻密な作画とダイナミックな戦闘シーンは、視覚的にも大きな魅力となっています。


目次
主題歌「廻廻奇譚」について
「廻廻奇譚」の歌詞に出てきた四字熟語一覧
面白い四字熟語を日常で使うには?
まとめ


主題歌「廻廻奇譚」について


「廻廻奇譚(かいかいきたん)」は、アニメ「呪術廻戦」第1期のオープニングテーマで、シンガーソングライターEve(イヴ)が手がけた楽曲です。 タイトルの「廻廻奇譚」は四字熟語的な構造を持ち、「廻廻」は巡り巡ること、「奇譚」は不思議な物語や怪談を意味します。 これを組み合わせることで、「巡り巡る不思議な物語」という印象深いタイトルが生まれています。


この言葉自体が物語のテーマである「因果」や「繰り返し」を象徴しており、作品全体の雰囲気と深く結びついています。 歌詞にも、「終わりなき因果」や「呪い」というテーマが反映されており、抽象的ながらも物語の核心を掴む表現が随所に見られます。 リズミカルで幻想的な楽曲が視聴者を一気に物語の世界へ引き込む役割を果たしています。 また、曲のタイトルが四字熟語のような構造をしていることで、日本語の美しさや韻の響きが一層際立ちます。 


「廻廻奇譚」の歌詞に出てきた四字熟語一覧


有象無象(うぞうむぞう)

「有象無象」は、多くのつまらないものや人を指す言葉です。 「有象」は形のあるもの、「無象」は形のないものを意味します。本来はすべてのものを指す中立的な言葉でしたが、現在では「価値の低いものが集まる」という否定的な意味で使われることが多いです。この言葉は仏教用語が起源で、人間の迷いや執着を象徴する表現でもあります。

虚心坦懐(きょしんたんかい) 

「虚心坦懐」は、先入観や偏見を持たず、素直で穏やかな心の状態を指します。 「虚心」は心を空っぽにすること、「坦懐」は心を広く平らに保つことを表しています。他人の意見を受け入れたり、冷静に物事を考えたりする際に求められる姿勢であり、人間関係やビジネスにおいても重要な考え方です。

怨親平等(おんしんびょうどう)

「怨親平等」は、憎い人や親しい人を分け隔てなく公平に接することを意味します。 この言葉は仏教の教えに基づいており、怒りや愛憎といった感情を捨て、すべての人に平等な慈悲を持つことを理想としています。現代社会では、公平性や平等の重要性を再認識する場面で使われることもあります。

百鬼夜行(ひゃっきやこう)

「百鬼夜行」は、鬼や妖怪が集団で夜道を徘徊するという日本の伝承を指します。 この言葉は平安時代の文学にも登場し、特に「今昔物語集」などでその情景が描かれています。現代では、無秩序な状態や雑多な集団をたとえる比喩として使われることもあります。日本の妖怪文化や伝承に興味を持つきっかけとなる言葉です。

極楽往生(ごくらくおうじょう)

「極楽往生」とは、仏教で死後に極楽浄土に生まれ変わることを意味します。 極楽浄土は、阿弥陀仏が救済を約束する苦しみのない安らかな世界とされ、仏教徒の最終目標とされています。この言葉は特に浄土宗や浄土真宗で重要視され、日本人の精神文化に深く根付いています。

番外:五常(ごじょう)

「五常」は、儒教における基本的な五つの徳目である「仁(思いやり)」「義(正義)」「礼(礼儀)」「智(知恵)」「信(誠実)」を指します。 これらは、人が社会で正しく生きるための柱とされ、古代中国から日本に伝わり、武士道や道徳教育にも影響を与えました。現代でも道徳や倫理の基礎として意識される概念です。


まとめ


アニメ「呪術廻戦」の主題歌「廻廻奇譚」に出てきた四字熟語について、解説いたしました

呪術廻戦の世界観や物語が持つミステリアスな雰囲気と、廻廻奇譚のタイトルが四字熟語のような構造をしていることで、日本語の美しさや韻の響きが一層際立ちます。第1期のオープニングを飾るにふさわしい、主題歌にピッタリな一曲となっています。 ぜひPOKでお好きな四字熟語のTシャツを見つけてください。

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