2025/03/24 11:18

前回「この果物の漢字わかりますか?難しい果物の漢字(第1回) メロン、パイナップル、リンゴ…」の記事がご好評をいただいたので、今回は他の果物を取り上げてみようと思います。
わたしたちが日常的に食べている果物の名前を、漢字で表すと「こんなに難しいの!?」と驚くことがあります。
本記事では、「サクランボ」「グレープフルーツ」「キウイフルーツ」を含めた10種類の難読漢字の果物を厳選し、それぞれの意味や由来、ちょっとした雑学を詳しく解説します。
目次
難しい果物の漢字
・桜桃
・西柚
・獼猴桃
・檸檬
・蜜柑
・八朔
・葡萄
・無花果
・番木瓜
・越橘
まとめ
難しい果物の漢字
桜桃(サクランボ)

読み方:
おうとう/さくらんぼ
解説:
「桜桃」は、「桜に似た花を咲かせ、桃のような実をつける」ことから名付けられました。 日本では主に山形県が一大産地で、「佐藤錦」「紅秀峰」などの品種が有名です。初夏に短期間しか出回らないことから、「初夏の宝石」とも呼ばれています。「さくらんぼ」という名称は、ポルトガル語などの外来語が語源とされ、日本独自のものではありません。西柚(グレープフルーツ)

読み方:
ぐれーぷふるーつ
解説:
「西柚」は「西洋から来た柚(ゆず)」という意味で、見た目や香りが似ていることからこの表記が使われます。 18世紀に西インド諸島で発見され、日本には明治時代に紹介されました。果肉には白・赤・ルビー系があり、苦味と酸味のバランスが特徴です。美容・健康にも良い果物として親しまれています。獼猴桃(キウイフルーツ)

読み方:
びこうとう/きういふるーつ
解説:
「獼猴桃」は、中国語で「猿が好む果実」という意味です。 元々は中国原産で、20世紀初頭にニュージーランドで品種改良され、「キウイ」という鳥にちなみ名付けられました。ビタミンCが豊富で、食物繊維やカリウムも多く含むことから、健康志向の果物として親しまれています。檸檬(レモン)

読み方:
れもん
解説:
「檸檬」は非常に難読な漢字で、「檸」は香りのある樹木、「檬」は香酸系果物を意味します。 インドが原産で世界中に広まりました。日本では明治時代から栽培が始まり、広島県が主産地として知られています。果汁は酸味が強く、ビタミンCが豊富なことから、料理やドリンク、健康食品にも広く利用されています。蜜柑(ミカン)

読み方:
みかん
解説:
「蜜柑」は、「蜜のように甘い柑橘類」という意味の漢字表記です。 日本では古くから親しまれており、特に温州ミカンが広く流通しています。和歌山県や愛媛県が主な産地で、冬のこたつとミカンの組み合わせは日本の風物詩となっています。皮がむきやすく、手軽に食べられる点も人気の理由です。八朔(ハッサク)

読み方:
はっさく
解説:
「八朔」は元々、旧暦8月1日のことで「朔」は月初めの意味があります。 果実がその頃から実ることから名付けられました。江戸時代、広島県因島で発見された自然交雑種で、爽やかな酸味としっかりとした果肉が特徴です。見た目は大きめですが、ほどよい苦味があり、大人の味わいとも言えます。葡萄(ブドウ)

読み方:
ぶどう
解説:
「葡萄」は、古代ペルシャから中国を経て伝来した外来語の当て字とされています。 日本には奈良時代に渡来し、山梨県をはじめとする各地で栽培が盛んです。「巨峰」「シャインマスカット」などの高級品種も人気があります。食用としてはもちろん、ワインの原料としても世界的に重要な果実です。無花果(イチジク)

読み方:
いちじく
解説:
「無花果」は「花が見えない果実」を意味し、実際には果実の中に花が咲いているため、外からは見えません。 西アジア原産で、日本には江戸時代に伝わりました。独特の甘さとプチプチした食感があり、栄養価も高く、整腸作用のある果物として知られています。ドライフルーツとしても人気です。番木瓜(パパイア)

読み方:
ぱぱいあ
解説:
「番木瓜」は「外国から来た木瓜(もっか)」という意味で、「番」は外国を、「木瓜」はウリの一種を指します。 中南米原産で、果肉はオレンジ色をしています。熟したものは生食で甘く、青い状態では野菜のように料理にも使われます。「パパイン酵素」を含み、消化を助ける働きがあります。越橘(ブルーベリー)

読み方:
ぶるーべり-
解説:
「越橘」は、古くは山を越えて実る果実を指した漢字です。 ツツジ科スノキ属の果物で、日本ではハイブッシュ系とラビットアイ系が多く栽培されています。アントシアニンが豊富で、視力回復や抗酸化作用が期待されることから、健康食品としても人気があります。ジャムやスムージーの材料としても定番です。まとめ
漢字で書くと難しそうに見える果物も、そこには名前の由来や文化の背景、自然との深いつながりが込められています。
前回と今回の記事で、難しい果物の漢字についての理解を深めていただけたと思います。
次に果物を手に取る時は、その漢字の由来や背景を少し思い出してみてはいかがでしょうか。
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